選定してくださったのは、福岡県にお住まいのアキラさん(29歳)。
以下のコメントをいただいています。
こんにちは、本が大好きなアキラです。10代という時期は勉強・挫折・いじめ……様々な「困難」という壁に直面する時期です。
しかしながら、そのような青臭い青春の時期に以下の本を読めば、心に爽快感が沸き、また努力をしようと思うはずです。
以下の本はかつて、筆者が10代の時期に読んで影響を受けた本です。ただし、つい最近になって読み返しても何も感じませんでした。いかに自分が青臭く、冷めたのかがよく分かります。
10代の青臭いの時期に読むべき小説5選
赤川次郎の代表作である『三毛猫ホームズ』シリーズの記念すべき1作目。
コミカル・ギャグ・ユーモアな小説を売りとしている赤川氏であるが、シリアスな面を強調している作品は、私が知っている限り本作品のみである。
主人公の片山義太郎は大学内の殺人と売春事件を捜査するが、依頼人の学部長が殺害される。そんな時に片山は学部長の飼い猫だったホームズと出会う。そこから2人(1人と1匹)の事件解決が始まる。
予想もしない結末を迎え、初めて読んだときは困惑しました。
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作品名 | 三毛猫ホームズの推理 |
著者 | 赤川次郎 |
出版社 | 光文社文庫 |

宮沢りえ主演で映画化もされた有名な作品です。
これを1度でも読んだ中・高生はおそらく、こんなことをしてみたいと思うはずです。実際に私も思いました。
1学期の始業式終了後、菊池英治や他の1年2組の生徒が行方不明になる事件が起こる。でも、それは彼らが企てた計画だった。
英治たちは廃工場に立てこもって、日本大学全学共闘会議を真似た「解放区」を創り親や教師に反抗する。
読んだ時は胸がスカッとしましたが、現在になり読み返すと何も感じませんでした。みんなの喜びそうんな理屈を並べているだけです。
やっぱり大人になると心が腐るので、10代の時期に読まないと損をしてしまう1冊だと感じます。
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作品名 | ぼくらの七日間戦争 |
著者 | 宗田理 |
出版社 | 角川書店 |

最近になりアニメ化され、そして完結した小説です。
私は10代の時期に10巻までしか読めませんでした。理由は作者が、かなりの遅筆だからです。
王国を追われた王子アルスラーンとその仲間たちが様々な苦難を乗り越えて、王国を奪還する話です。
第1部が王国奪還の話、第2部が魔軍との決戦の話であり、読者によっては好みが別れます。僕は第1部完結で良かったです。
荒川弘による漫画版もおすすめです!
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作品名 | アルスラーン戦記 |
著者 | 田中芳樹 |
出版社 | 光文社(カッパ・ノベルス) |

子供でも楽しく読めるので、10代の人に特におすすめ。想像力が培われます。
映画化もしていますから、あらすじは無用ですね。
2018年になり、20周年記念版も発売されています。
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作品名 | ハリーポッターと賢者の石 |
著者 | J・K・ローリング |
出版社 | 静山社 |
『水滸伝』は500年以上前の中国の小説であり、北方氏以前にも何人もの作家が執筆しています。だけど、ほとんどの人が焼き増しの内容であったので、北方氏は初めてオリジナルに仕上げたのです。内容は国家に対しての反逆です。
しかしただの反逆を起こすのではなく、それまでの過程を大事に描き、またキャラクター1人1人強さ・弱さも描いています。
そして何よりもキャラクターの死に際が、格好良い。私は「漢ならこんな風になりたい」と10代に時に何度も思いました。
ところでこの作品は続編があって『楊令伝』(全15巻)、『岳飛伝』(全17巻)となっていますが、全てを読者に読めというのは過酷なので、今回は上記の『水滸伝』とどめます。
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作品名 | 水滸伝 |
著者 | 北方謙三 |
出版社 | 集英社 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
気になる書籍があったら、ぜひチャレンジしてみてください!