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読書習慣を変える!? 親指でページをめくれる極小のスマート本!?

 

海外で出版された、親指でめくれる超小さい本が話題です!

アイキャッチ画像:ヤフーニュース(クーリエ・ジャポン)

ニュース概要

電子書籍の普及により、本もスマホで読める時代。しかし、もし本そのものがスマホのようだったら……? 片手におさまり親指でページをめくれるという、従来の本のイメージを覆す「超小型本」がアメリカで注目を集めている。

スマートフォンならぬ「スマート本」?

『薔薇の名前』などの作品で知られる小説家のウンベルト・エーコは、本についてかつて次のような言葉を残している。

「スプーンやハサミ、ハンマー、車輪といったものと同じように、本というものは一度発明されればそれ以上進化することはない」

印刷された本というのは、デザイン面でのマイナーチェンジはあれど、根本的に進化することは難しい。実際、2000年以上前に聖書の古写本が出現して以来、本というものの形態そのものはほとんど変化してこなかった。

しかし近年、私たちがイメージする「本の姿」に劇的な変化が起こっている。スマホ並みのサイズと薄さを持ち、親指でページをめくることも可能な「超小型本」が売り出されはじめているのだ。

小さすぎて制作は難

10月、アメリカの人気作家ジョン・グリーンの4タイトルが、この超小型本として出版された。コンパクトなサイズ感はもちろん、従来の本と大きく異なるのは、ページを「縦にめくる」という点だ。横幅を縦より長くすることで、親指でめくれるこの仕様が実現した。

仕掛人はダットン・ブックスの社長、ジュリア・ストラウスだ。彼女はオランダのロイヤル・ジョングボルトという印刷会社によって作られた、「ドワースリガー」と呼ばれる超小型本に偶然出会った。彼女はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、そのときのことを次のように振り返る。

「見た瞬間に、もうこれしかない! と思いました」

ストラウスはすぐさまジョングボルト社と手を組み、英語による超小型本の作成を試みた。しかしその小ささゆえに、制作は難航した。

ジョングボルト社は2009年以来、オランダで570のタイトルの小型本を世に送り出してきたが、ダットンに届いた最初のサンプルは文字と文字の間のスペースが小さすぎたりと、非常に読みにくいものだったという。ダットンのデザイナーたちはフォントやスペースの開け方について試行錯誤し、ようやく現在のレイアウトが出来上がった。

アメリカでは近年、既刊本を再販する手法として、超小型本を売り出す出版社が出てきている。すでにその本を知っていたり、所有しているという読者を、新装版としてうまく惹きつけようと言う試みだ。

今回自らの小型本が発売されたジョン・グリーンは、この本の持ち運びやすさや扱いやすさを気に入っている。この小さな本がスマホ操作に慣れている若い読者たちにぴったりなのでは、という点について彼はワシントン・ポスト紙に次のように語った。

「若い人たちは、まだ本との接し方について先入観や自分なりのこだわりがなく、こうした新しいタイプの本にも慣れてくれると思います。いろんな意味で『スマホ型の体験』になるでしょうね」

引用:ヤフーニュース(クーリエ・ジャポン)

ネットの反応

まとめ

書物を縦にめくれるというのが特徴ですが、文章が横書きの英語のテキストなので特に違和感はないですね。

ただ、日本の書籍は基本的に縦書きなので、その点どうなのかってところは少し気になります。

ま、読むだけなら引用したSNSの投稿にもあったように「スマホのKindleでええやん」って感じですが、どうしても電子書籍はダメって人もいますしね。

あと、小さくてかわいいし、モノとして所有する楽しさもあると思います。

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